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善光寺の鐘が午前十一時、開幕を告げ、諏訪の御柱祭「建御柱」、大相撲横綱曙関の土俵入りで会場を清めた。観客は五万人。二十一世紀を担う子どもたち「雪ん子」百五十人が、選手団の旗をあしらった衣装で平和への思いを込め躍動した。
選手団はギリシャを先頭にアルファベット順で入場。最後に過去最多の選手百六十六人、役員百四十八人の日本選手団が、旗手の清水宏保選手を先頭に登場した。国際オリンピック委員会のサマランチ会長は「未来は真に若者たちにゆだねられています。彼らのために平和でより良い世界を共に築きましょう。ありがとうナガノ」とあいさつ。天皇陛下が開会を宣言した。
国内で開く五輪は七二年札幌冬季大会以来、二十六年ぶり。招致運動開始から十三年、大会は実施競技の追加やそれに伴う会場地変更で当初計画より巨大化、広域化した。「子どもの参加」「豊かな自然との共存」「平和と友好」を基本理念に、五輪そのものの変質に揺れながらも、世界の若者を迎える舞台は華やいだ。
<開会式の流れ>
▽午前11時開会
(司会は磯村尚徳さんら)
〇善光寺の梵鐘 〇諏訪の「建御柱」
〇力士入場―曙の土俵入り
〇大岡村の道祖神入場
〇「雪ん子」の歌と踊り(森山良子さんと子供たち150人)
〇選手入場
〇あいさつ(斎藤NAOC会長―サマランチIOC会長)
〇開会宣言(天皇陛下)
〇五輪旗入場(笠谷幸生さん、長久保初枝さんら男女8人)
〇「君が代」(竜笛の芝祐靖さん、笙の宮田まゆみさん)
〇聖火入場―聖火台への点火(当日のお楽しみ)
〇選手宣誓(荻原健司選手)
〇審判員宣誓(平松純子さん)
〇放鳩 〇「歓喜の歌」の大合唱 (長野とドイツ・ベルリン、オーストラリア・シドニー、アメリカ・ニューヨーク、中国・北京、南アフリカ・ケープタウンを結ぶ)
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(1998年2月7日 掲載)
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