![]() ジャンニ・ロメ |
スピードスケート最初の種目、男子五千メートルが八日行われ、ジャンニ・ロメ(オランダ)が6分22秒20の驚異的な世界新記録で金メダルを獲得した。2位のリンチェ・リツマ(オランダ)は6分28秒24、3位のバート・フェルトカンプ(ベルギー)も6分28秒31の世界新。日本期待の白幡圭史(コクド)は6分36秒71で7位、今大会で日本選手初の入賞を果たした。
最終組でスタートしたロメは、前半からリツマとフェルトカンプを上回るペースでとばし、二人が相次いで出した世界新を一気に塗り替えた。白幡は、善戦したが前半のペースダウンが影響した。野崎貴裕(王子製紙)は6分42秒30で17位。野明弘幸(県教員ク)は6分51秒35で25位だった。
【男子】▽五千メートル
(1)ジャンニ・ロメ(オランダ)6分22秒20=世界新
(2)リツマ(オランダ) 6分28秒24
(3)フェルトカンプ(ベルギー)6分28秒31
(4)デヨング(オランダ) 6分31秒37
(5)ディトリッヒ(ドイツ) 6分32秒17
(6)タウベンラウホ(ドイツ) 6分35秒21
(7)白幡圭史(コクド) 6分36秒71
(8)ストーレリ(ノルウェー) 6分37秒12
(17)野崎貴裕(王子製紙) 6分42秒30
(25)野明弘幸(長野県教員ク)6分51秒35
世界記録 ロ メ 6分30秒63
五輪記録 コ ス 6分34秒96
日本記録 白幡圭史 6分35秒21
【評】最終組のロメが驚異的なペースで突っ走った。200メートルを最も速い18秒68で入り、次の1周はそれまでだれも出していなかった29秒台。最後の2周は31秒台に落ちたが、2位に6秒余の大差をつけた。上体をやや起こし気味にしたフォーム。体をいっぱいに使い、強いキックでぐいぐい進む滑りは圧巻だった。
リツマは力強い滑りで30―31秒台の安定したラップを刻んだ。リズミカルに滑ったフェルトカンプも見事に一定ペースを守った。前半が速かったリツマがわずかな差でかわした。
リツマと同走した白幡は200メートルからの1周を30秒台で回ったが、このラップを維持できなかった。中盤からは31秒5前後で、大きく引き離された。最後の1周はよく踏ん張った。
日本選手の先陣を切った1組の野崎には硬さが見え、滑らかさと伸びを欠いた。野明も序盤の動きが硬く、終盤には腰が高くなって上体が揺れる滑りになりペースが急激に落ちた。日本選手は三人とも自己ベストに届かなかった。
<男子5000メートル世界記録の変遷>
6分54秒66 バラノフ (ソ 連)1982年メ デ オ
6分49秒15 シャシェリン(ソ 連)1984年メ デ オ
6分47秒01 フィセル (オランダ) 1987年ヘーレンフェイン
6分45秒44 カールスタート(ノルウェー)1987年ヘーレンフェイン
6分43秒59 カールスタート(ノルウェー)1987年カルガリー
6分41秒73 コ ス (ノルウェー)1991年ヘーレンフェイン
6分38秒77 コ ス (ノルウェー)1993年ヘーレンフェイン
6分36秒57 コ ス (ノルウェー)1993年ヘーレンフェイン
6分35秒53 コ ス (ノルウェー)1993年ハーマル
6分34秒96 コ ス (ノルウェー)1994年ハーマル
6分30秒63 ロ メ (オランダ)1997年ヘーレンフェイン
6分22秒20 ロ メ (オランダ)1998年エムウエーブ
(注)国名のソ連は当時
(1998年2月8日 掲載)
![]() 白幡圭史 |